いつの間にか使用しない標準レンズが増えてしまい、処分する。
マクロレンズという名目で、間違いを確信して入手した標準NMD50mmF1.4はジャンク処分すると言っても実用レベル級までメンテすることが出来た。レンズ手入れの技量も向上することが出来たし、入手時より少し高く落札されたので両得。
後玉の最前面にあったほぼ全面の薄いカビはクリーニングペーパーとクリーニング液で殆ど綺麗になってレンズユニット内部に至るような重症では無かった。
前玉ユニットの最前面レンズの背面の僅かなくもの巣状カビは撮影には影響しない程度と思われるが、気になるので敢えて分解清掃を試みた。
驚いたことに、ニューMDでは後玉ユニット、前玉ユニットとも構成レンズをバラバラにすることが出来なく、樹脂にインモールドされたかに見える薄い真鍮製?のレンズリテーナをかしめ(シーミングのような塑性変形)られていた。この分解方法が正しいかどうかは甚だ疑問であるが、慎重に周辺を少しづつめくり上げ、縁が半周ほどめくれたところで、レンズの縁にマイクロドライバーを差し込んで、チッピングしないように注意してこじると...パコンとレンズが外れました。
おそらく数十年振りに吸った空気、「フーッ」て感じなんでしょうかね。
右下が前玉ユニット。後玉ユニットの取り外しは簡単なので省略します。

こちら前玉ユニット。ねじ部品は一切無く、外周は樹脂製。

最初は要領がわからず、少し大胆にめくってみた(3時の位置)。これで接着は無さそうだったので、できるだけ少しだけめくることにしたが、構造上半周ちょっとはめくらないとレンズを戻すのが困難になる。
無事分離された最前面レンズと前玉ユニット。この先さらにレンズをばらすにはどうしたらよいのだろうか。見た限りでは困難。

気になったカビも簡単に綺麗になったので裏表面だけだった模様。これ以上は深入りしないで元通りに。この工程はマイクロ(マイナス)ドライバと竹の割り箸をナイフ状に削ったへらでめくりを、普通の柔らかめの割り箸の断面などを上手に工夫して少しづつ回してかしめに使うとキズも付かず、ほとんど元通りにすることが出来る。
手元には敢えて古いモデルの、MDロッコール50mmF1.4を残すことにした。やっぱりミノルタにはロッコール(六甲に由来)の名前がある方が好みだ。
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