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April 2017

2017.04.30

Multi Functional Book Store EcoBag

チクリズモ(とてもオサレな自転車レース雑誌)に帆布トートバックがバンドルされると知った時から、温めていたアイデアをオリジナルで具現化。

本屋エコバッグという鞄のジャンルがあるかどうか知らないけど、本屋や図書館に行くときにあると良いなというコンセプトバッグ。
軽くコンパクト、本もそこそこ入り、増えた時には分身して容量が増える。そしてオサレでなければ。

素材はゴート(山羊)ヌメとこだわりのヌメ小物。アイデアのkeyとなるファスナーはYKKのビスロンMETALUXE。帆布に合わせ生成り色のテープ。トートのロゴスクリーン印刷の濃いネービー色チクリズモに合わせたマットブラックの700mmフルオープン。

お気に入りの市販帆布トートをこんな風に裏地でアップサイクルするオーダーもたまわりますので、ご相談ください。


少し縦長の本屋バッグ。塾バッグとか習い物鞄のようにも見えます。


お気に入りを裏地に使うのがkeyです。


荷物が増えたら、裏地をオープンファスナーで取り外し
、バッグインバッグから別トートで使用できます。裏地が洗えるので、お弁当バッグとかも。

ぐるりオープンファスナー、合体はじめ。


ぐるりと連結した状態。


マルチファンクショナルの真骨頂。中程で折ってソフトクラッチに。D環にベルトを付けてショルダーにもできます。持ち手は柔らかなので、中に折り込んでバネホックで隠せます。
今回は長い縫い代にミシン縫いにもトライ。普通のミシンですが、薄いゴートなら行けますね。手縫いより圧倒的に早いですが、糸調子が超難しかったですね。

2017.04.15

レディースバッグ



ナチュラル色。コンビ鞣しでも脱クロムが多めでエージングが進むとのこと。経年変化はおたのしみ


このアングルが綺麗なラインのバッグ


コバで自立する底マチ構造なので、取り外しも交換も可能な作りの底鋲ならぬ共革のコバ止め。


キーロープとネームタグ。開き止めはマグネットホック仕様。裏も綺麗なのでできるだけ自然のまま。口周りだけ汚れ防止と毛羽立ち防止のため裏革仕上げ。底は補強芯入りの豚革でライニング。


素材供給メーカーのタグ付き。タグ付きだと少し品格が上がりますね。

レディース向けのちょうど良いトートバッグのサイズを決めるのは難しい。オフィスレディーは荷物も多く、華美でない少し大振りの肩掛けトート。 専業主婦はデザイン許容広く荷物少なめ。
子供の年齢によってもお母さんの荷物の量は変わります。

ともあれ、知人からプレゼント用にとオーダーをいただき、お任せ仕様で作ってみました。目的の納期には何とか間に合わせましたが、姫路レザーとしては今回初めて使う特長のある新コンビ鞣しの素材。予定していた素材が今回更なるモデルチェンジのため入荷が遅れ、一時は焦りましたが、春らしく清楚で軽く、とても良い感じに仕上がったと思います。

気に入ってもらえたら本望なんですが。



WHD=370×290(410持ち手含)×120、480g
底マチ内寸=270×100

メモ
アルコベーシック ナチュラル2.0は一般的なコンビ鞣しよりも、手間さえ惜しまなければコバの仕上がりは格段に良い。トコノール、イリスコバミラーなど、クリア系や目止め系のままでは共に、繊維に浸透する際に緑味が出るので、磨いた後も少し違った色味になり、ヌメをクリアで仕上げた場合とまったく同じようにはならない。色を載せて仕上げる場合にはヌメと同等。

Jファスナーのクラッチバッグ

長年お世話になったオーナー。ペンション業を終え、これまでより自分の用で出掛ける事も増えるでしょう。
財布、スマホ、免許証、カード、鍵、眼鏡等々、手元の小物が増えてもひとつにまとめられる小さめサイズの小粋なクラッチをプレゼントしようと、ほぼ1日で完成。

WHD=230×180×30(max)、125g



マット調の薄手でも張りのある黒ヌメは、以前にherz工房店で仕入れた、お気に入り素材。


アクセントのキャメルヌメ帯は、滑り止めとネーム打刻。内側まで伸ばしてキーロープやウォレットチェーンなどのアンカー兼用に。(実は、誤ってケガいてしまったキズ隠しなのは内緒)


フルフラットオープン仕様のファスナー付けのコツもわかってきた

フォーミュランド・RA飯能

花見と、山歩きシーズンの幕開けに選んだのは、飯能中央公園。
折角だから、ラー・飯能に行ってみる。SGT現役ドライバーの塚越広大がオーナーになった、老舗と言えるくらい長く営業しているレンタルカート専用コース。
結果は…とても疲れる休む間がないコース。
そもそもカートコースであんな起伏のあるコースは初めてかも。
その昔、菅生のカートコースは比較的標高差があったが、コースのコンパクト差も相まってその比でない。

結果は

10周目に何とか35秒台に。初コース、数年振りにしては学習効果も見られる着実な周回記録。
課題は登りのタイトコーナー。アクセルオフのエンブレで減速して入ってしまうとコントロールが難しい。
後でアドバイスを聞いたら、ギリまで踏んでブレーキで減速し、まだ登りが続く出口ライン重視だって。言われてみればその通り。
次回(があれば)実践すれば、2kgくらいの減量と合わせ、35秒フラット位までは行けそうな予感。








2017.04.05

アルコタンニン ナチュラル2.0



新しい素材が入荷しました。

とても清楚な感じの作品に仕上がりそうな質感です。半裁としては今回はじめて使うタンナーさんの、いわゆるコンビ鞣しに分類される革製品になった際の実用性を重視した加工とのことですが、フルタンニンのような自然なエージングも同時に楽しめるように配慮されたものらしいです。

取り敢えず2品を試作を兼ねて作る予定です。結果が予想通りならば、ぜひ続けたい素材にしたいと思います。

さてさて、趣味で始めたカバン作りですが、半裁での購入は何度目になるでしょう。牛さん達にはいつも感謝しています。大事に使わせていただきます。

2017.04.02

ちいさな袋

時々参考にしている、江面さんの本
に掲載されているデザインと型紙から製作。

広い年齢層、カジュアル和洋シチュエーションで気軽に使えるバッグのデザインは難しいですが、この本にはヒントがあります。

長年お世話になって、先月で40数年来やってこられた宿泊業を閉じたオーナー夫人にプレゼントしたくなって作ってみました。

四つ編みの手持ちを付けた濃茶ゴート革の袋。口の周りのステッチはあえて刺し子のような風合いになる並縫い。
持ち手は丸革紐を芯に、共革で四つ編み。

W, H=260, 280(持ち手含まず)
Wt=120g



これは上記書籍から転載した写真です。こんな写真も撮りたいです。


こちらは製作したもの。主張しない丸くほっこりしたデザイン



口部分だけ少しかがってあります。こうすると開き過ぎないのと、デザイン上もアクセントになりますね。


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