電動カート
OPGのほぼ全景。写真中央やや右に富士山の山頂がちょっぴり望める。
昨年12月5日。
御殿場のOPG(オートパラダイス御殿場)さんで開催されたamscクラブイベントに参加したとき電動カートに体験試乗する機会を得た。
電動カートというと、足腰の弱くなったお年寄りが道端や歩道を済まなそうに走るアレを思い出してしまうが、ここで紹介する電動カートは5HP程度の直流モーターをスプリントカートのエンジン部にマウントし、12Vの6セル鉛バッテリー(OPTIMA製?)を6個、なんと総重量にして約120㎏もの2次電池を搭載したオリジナルのワンオフ。
右足のアクセルペダルでポテンショメーターを駆動し、DCMCU(直流モーターコントロールユニット)と呼べるような小さな弁当箱サイズの制御ユニットで速度/トルク/たぶん回生制御もされ、タイミングベルトでアクスルに直結される。左足で通常のカートと同様にリヤのリジッドアクスルのディスクブレーキを操作。
理屈では分かっていたが、モーターのトルクは停止時が最大になるので、0発進加速は予想を超えて強烈なもの。低速トルクがまったくと言って良い程無い2ストロークのスプリントカート(排気量100㏄)より明らかに早い。が、やはり全開時のトルクは細く、風の音しかしないのでまったく官能的ではない。
バッテリーも1個20㎏もある超重量級なのでタイヤやフレーム剛性とのマッチングも含め、これから選択される電池(充放電特性やパワー密度)の仕様とともに課題になる。
とはいえ、開発者たちはこれで全天候屋内コースでスプリントレース仕様にしようと本気で目論んでいるとのこと。モーターと電池をワンメークにすれなどして周辺開発機器メーカーの参入による活性化も期待できる。そうなると化石燃料関連企業は石油化学の分野でしか活躍するしかない。
同様に(エンジン)自動車メーカーもこれまで予想しなかったような競争がはじまるだろう。電気車を作るのはエンジンを安価に量産して車に仕立てるよりもずっと簡単な筈。
下の写真は11月に蘇州で(秋葉のような)繁華街のデパートに地下階にあったバイク屋。
ほぼ10年振りの中国上陸であったが、何より驚いたことは、少なくとも都市部で日本のビッグ4のエンジンバイクを見ることは殆どできず、走っているバイクというバイク、ご当地製の電動スクーターばかり。貿易上の制約がなければとっくに日本に上陸していただろう。これに関しては日本のビッグ4はどのようにしているのか興味深い。確かYAMAHAには電動スクーターモデルがあったと思うが。
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