老い
義父が倒れた。
生死に関る状況では無いとは言え、早速見舞いに行った。
幸いにも、現時点では大事に至って居らず一安心。
本人が気転を利かせなかったら、浴室での溺死は恐らく免れなかった状況だ。
無我夢中で風呂の栓を自分で抜いたとのこと。
その後、同居の家人に発見されるまで3時間は掛かってしまったので、その過程でも運が良かったとしか言いようが無い。
愛猫ミンクだけが、浴室の扉の前で、いつもと違う異変に気付いていた(筈。
なぜもっと早く気付かなかったなどと義兄夫婦に言うつもりは、毛頭無い。
同居していても、親父を残して出掛けることは普通だったし、そもそも普段の週末と何ら変わり無いさなかで起きたこと。いつものように風呂から上がり、欠かさず付けていた日記も午前の分までは几帳面に綴られていた。
倒れてからの状況もほぼ覚えているし、会話応対も出来ている。
自分の名前も、年齢も、誕生日も言える。両手両足の指先も麻痺には至っていない。
救急で運ばれたのは土曜の21時過ぎ。病院でのMRIの結果では軽度の脳梗塞による運動障害らしい。土曜の晩の事だから、恐らく詳しい検査は今日からの筈。
自分が幼少の頃は、昨今のように寿命も長くなく、祖父母の老いの変化などは殆ど知らず、いつの間にか入退院をしている姿を見て、いつの間にか死んでしまい、葬儀に参列したことを薄っすら覚えている程度だ。
今の子供達でさえ、祖父母と別居している家族が大半だろうから、老いの過程を体験することは少なくなってしまっている。
老いとか死とかは生きていく上で、避けたくも避けられない事実。人それぞれ普段の生活の中で少しずつ体験し、自分なりに受け入れられるようになって欲しい。自分だってまだまだ本当に理解できていないが、僧侶でもなければ皆同じようなものだろう。
彼が還暦を迎える歳の春に、愛娘の第一子、佑介が同じ干支で生まれ、たいそう喜んでいたのが昨日のことのようだが、この22日で83歳になる。
まずはミンクが心待ちにしている家に、一日も早く戻れるような経過になって欲しいと望む。
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当分縁の無い話だと思っていましたが、自分にも、そして
家族にもシズシズと忍び寄る話題になってきました->老い。たまたまですが、
今朝のニュースは、男女の平均寿命の上昇が話題
になってました。さて、どうしたものか、、、。
Posted by: た | 2007.12.18 08:45 AM