アメクラ
ググッてたら、偶然リコール記事を見つけてしまった。
早速物置から休止中マイホイールを取り出してS/Nを調べる…S/Nらしき表示がどこにも無い?
仕方なくカセットコグも外しフリー本体をチェックする。やっぱり無い??
序なんでメンテがてらフリーもばらす。19mmのハブレンチなんて持って無いが、19mmのスパナやメガネは持ってる。あれれ、HPで示されている構造と少し違うぞ。
フリーの内側に出ている筈のひげゼンマイみたいな物が無く、写真のようなピンが微妙な角度でちょこっと顔を出している。これななんじゃ。
ハブ側は驚きのこんな構造。ますます興味が湧き深みに。少しいじって理解した。説明が難しいのでここから先は機構が好きな方だけに…
フリーは一般的なラチェット構造とは異なり、カムプレート(写真のベアリング外周に見える薄い鉄製の円板)を介して、6等配された爪(カム)を駆動し、一気にフリーに噛む(下の写真はこのプレートを、同円周上の小穴を左回りにまわした時)。このプレートを回転させる働きをさせるのがフリー裏の3本ピンであり、リコール対象となっているひげピンなのだ。
なぜこんな構造に至ったのだろうか。勝手な想像ではあるが極限の軽量化とコストダウンだと思う。フリーは一番上の写真の通り、アルミ合金の一体鍛造品。ここに直にラチェットを噛ましたらアルミ側の摩耗は避けられない。そこで硬度の上げられるピンやピアノ線とカムプレートを介したカム駆動になったのではないか。
このハブはフリーが効いている時のチリチリ音はラチェットが逆転で爪車の上を滑っているのではなく、この小さなピンがカムプレートの小穴の上を滑っている音だった訳だ。
このホイールは珍しいリム(MAVICのオープンプロの赤モデル。穴数こそ32Hだが、一世を風靡したヘリウムで使用されていた(筈の)リム。正規国内販売は無かった(筈)だが、数年前タキザワで入手)を佑介用に自分で手組みしたもの。相方のバイク用に再登場の予定だが…
結局リコール対象かどうかは分からず仕舞い。でメーカーに質問を送信して、おしまい。
以下メーカからの返答(12/26記)
メールありがとうございます。
○○様のハブはリコール対象外のものです。
メンテナンスの際、グリスを多めに入れますと
機密性があがり、3点の爪が動かなります。
3点O爪が動かなくなる事によって(出たり、へこんだりする動き)が
プレートに溝ができてプレートの穴に引っかからなくなってしまいます。
それによって、フリーボディーが空転します。
グリスではなく、ルブリカントをさし、動きを確認するようにしてください。
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