高出力自転車SDV?
Big Sightでお仕事中、ちょっと興味深い変なもの体験。
あくまでもエンジニアとしての視点、興味であり、趣味のせいでは有りませんので悪しからず。
21世紀、自転車は高出力の時代へ。SDV
...最大180%に出力アップ...低速走行では電動アシストなみの...
詳しくは、http://www5d.biglobe.ne.jp/~otec/
マキノ氏の自転車で過去にも見たことは有りましたが、販売を始めたとは驚きです。どちらかといえば保守的エンジニアである私は「絶対に物にならない」と見込んでいます(失礼)。ここの読者なら、あんな自転車(これまた失礼)に抜かれたら、きっと猛練習しちゃいますよ。
理由は簡単。自転車は機構学的には、劇的な効率改善の余地は(たぶん)無い。と信じているからです。
そんではと、実際に乗らせて貰いました(固定ローラでしたが)。社長さん?流石です。クランクを数回転させただけで「おっ、これはいけるぞ。素質有るなぁ」などと、他の取巻きの方々にも聞こえるように言うもんですから、小さい声で「少しロード乗ってますんで」と白状。悔しいから「でも死点の動きに違和感多いし、ポジションも異様に前のめりで変です」「ペダルも剛性が...」「重いでしょう」とか漕ぎながら言ってしまったものですから、それは...だからこうなってるとか、普段乗ってる奴に限ってそう言うとか...結局降りた後、技術的説明に付き合わされるはめになりました。
試算と実験に裏付けられたデータとの事ですが、高速域(HR170)でも一般車比115%の出力を力説。さらにTD美ヶ原で証明しようと計画していて、HCでの力学的出力計算では、重量増(完成車軽量仕様で12kg)のディメリットは美ヶ原の場合せいぜい-7%なので、結局8%のプラスに転じるから勝てるとか....
帰宅後、凸坊柏葉さんプログラムで検証してみました。
確かに、自転車の重量を8kgと12kg、時間を昨年の一般優勝タイム75'34"、機構による機械ロスを10%増しとしても4kgの重量増は233Whと245Whの差しか無く、僅か5%のロスです。これでは彼の思う壺に...
あとは、360度のクランク回転運動をどれだけトルクに寄与させられるかというペダリングスキルの差で埋まるかどうかです?
TD美ヶ原の結果が興味深いです。が、変なのに勝って欲しくないなぁ。
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